INTERVIEW 刺激があるし、もっと頑張ろうと思う環境がある

ケアミックス株式会社
柴田 彰 様

起業の動機、きっかけ

起業が目的ではなく、起業は手段

大学4年次に起業した会社を創業10年を契機に2013年に株式譲渡。譲渡後、自分の性格や価値観、得意不得意、好き嫌い等を改めて認識し、何がしたいか、夢は何か、そのためにどうすればいいか、どんな人生にしたいか、どんな人と働きたいか、自分にとって何が大切か、、、そう考えたときに起業は自分の理想を実現させるための手段だった。

起業で苦労したこと、悩んだこと

どういう理念、文化(企業風土・組織風土)の会社にするか

1度目の起業と大きく異なったのは、理念や文化を考え、明文化したこと。事業のことでなく、先に理念や文化、理想、どう社会に貢献するか等を考えた。20代半ばで出会った経営者が、学生起業した私に「あなたはサラリーマン経験ないから、組織や経営を学んだ方がいい。」とグループ会社の役員に抜擢してもらい、理念や文化がいかに大切か、本質を捉えること、なぜ仕事をするのか、幸せということを学び、大きな影響を受けた。理念や文化を考え、どんな会社にするかを一番悩み続けたが、時間をかけ、考えぬき、明文化できたことが今のケアミックスの最大の強みである「理念」「文化」「行動指針」に繋がったと思う。

起業して良かったこと

良い縁、出会いがあること

一番は、創業時からの理念や文化、途中で加わった行動指針を今でも大切にしていること。また、世の中に存在しなかった会社がこのように社会に存在して、仲間やお客様とも出会えることだと感じている。

入居理由

創業直後の自分たちに理想的な施設

元々は創業支援施設のことは知らず、町田で事務所を探していた。知人から町田に「創業支援施設があるよ」とアドバイスされ、すぐに調べたら、この施設の名前どおり「新産業を創造する」企業が入居していることを知り、「これはいい刺激をもらえる」と思ったこと。他には年2回の面談、セキュリティ、信頼性、経営相談、家賃、共有の会議室が充実していたこともあり、まさに創業直後の自分たちに理想的な施設だった。

入居して良かったこと

常に第三者の目が入っている

ひとつは信頼性が格段にあがったこと。想像以上にその良い影響があった。年2回試算表の提出や面談、決算書の提出があり、常に第三者の目が入っている点は創業間もない当社の透明性を表現するにはお客様や取引先からも良い評価になった。もうひとつは、身近な相談相手、インキュベーションマネジャーがいたこと。事前に予約しなくてもふらっと相談でき、ちょっとしたことでも愚痴でも聞いてもらえる。試算表も決算書も知っているし、会社の人間関係も知っている、だから隠さず相談できる。他には、頑張っている他の会社を身近に感じられることも良い点。刺激があるし、もっと頑張ろうと思う環境がある。

今後の目標

ケアミックスは「いい会社だね」と言える、言われる会社を目指す 

まずは社会から必要とされる会社になる。老人ホームの紹介や相談に対応する「老人ホーム相談プラザ」をお客様の利益を最優先にしながらも、着実に前進させる。あとは、イベントの救護室・医務室などに看護師を派遣する「日本イベントナースセンター」を日本に欠かせないライフインフラへ転換させ、日本に元気を取り戻すこと。あとはやっぱり、「いい会社だね」と言える、言われる会社にすることだと考えている。

ケアミックス株式会社 TEL 042-739-4221

介護と医療を事業領域に介護施設紹介事業(「お探し介護」「老人ホーム相談プラザ」「ケアレジ」の運営)、医療・介護人材事業(「介護管理職人材紹介センター」「日本イベントナースセンター」の運営)、医療機器・福祉用具事業(「認知症徘徊GPSセンター」「足こぎ車いすセンター」の運営)を提供している。また、創業当時から事業で得た収益を未来の子供たちに還元しようという理念を掲げ、理念を具現化するためにCSR活動として「絵本寄付書店」も運営。子どもの成長にあわせて読まなくなった絵本を寄付してもらい、寄付してもらった絵本を、絵本の購入が厳しい世帯(子ども)たちに届けるという、送料も絵本も全て無料の書店を運営中。